働く女性が抱える悩みは、その人の境遇によってそれぞれです。ただ、多くの女性に共通している悩みもいくつか見られます。
近年では男女平等が叫ばれていますが、その格差は未だに存在しているのが現状です。2019年時点で、15歳〜64歳の労働人口の71.3%の女性が、何らかの仕事に就いています。しかし、そのうちのおよそ55%が非正規労働者なのです。男性と同じ仕事内容でも待遇が悪かったり、昇給のタイミングが遅かったりするケースもあり、女性労働者のモチベーションの維持が課題となっています。
また、ワークライフバランスが取りにくい点も女性特有の悩みと言えるでしょう。結婚後にパートナーの転勤に合わせて仕事を辞めなくてはいけない場合や、出産後の仕事復帰をどうするかなどが主な焦点となります。キャリアアップを望む場合には、一つの職場に長く勤めなければならないことが多い日本企業の古い体質を変えていく必要があるでしょう。
そのほかにも、任される仕事の幅が狭くスキルアップを見込めず、転職する際にも次の職場で活かせる技術が身につけられない悩みもあります。毎日変化のない、キャリアに繋がらない仕事ばかりさせられていると、将来への不安につながってしまうものです。
働く女性が増えている一方で、その悩みの種類も多岐にわたっています。男性よりも家庭と仕事のバランスを考える可能性が高くなりやすい女性は、悩みをうまく対処する術を身につける必要があるのかもしれません。